記事:驚くべき人間の好奇心

Nature human behaviourに面白い記事が載っていました。イギリスのレディング大学の研究で、参加者は重要でない情報を得る代償として、電気ショックのリスクを受け入れることが多いということがわかりました。

ある手品のタネを知るために電気ショックを受ける可能性があることを予め知っている被験者は、その確率が50%とかなり高くても手品のタネを知ることを選択する人が多いという結果が得られたそうで、大した情報でもないのに、モヤモヤを晴らすためだけに電気ショックのリスクを選択するという人間の好奇心の旺盛さに驚かされます。ヒトはその好奇心が満たされるということを期待するだけで、報酬が得られるということと同じような神経回路が活性化するらしく、取らぬ狸の皮算用的な思考形式はある意味自然な発想なんでしょうね。確かに宝くじを買った時は心のどこかでもう当たった気になって少し高揚したりすることって良くありますね。かなり痛手を食らうことがある程度わかっていても危険なことに突っ込んでしまったりすることってあるよなあ、これも人間の悲しい性なんだなあと思い知りました。好奇心が人間の意思決定に強く影響を与えていることが分かります。