記事:ストレスと白髪の関係

  若い方はご存知ないと思いますが、あしたのジョーというボクシング漫画で、矢吹丈は最終戦のホセメンドーサ戦、判定を待つ間に白髪になってその最期を迎えました。昔から強いストレスと白髪については関連があるように言われていましたが、証拠らしき証拠は見つかっていませんでした。最近Nature誌において科学的にようやくその一端が証明されました。研究チームはマウスにストレスを与えて、白髪が生えてくる過程を観察。ストレスを感じると放出される神経伝達物質のノルアドレナリンが、毛根付近の細胞を過剰に活性化させることが原因だと突き止めました。 

  毛根付近にある幹細胞は通常、髪が生える過程で徐々に色素細胞に変化し、髪の色素を生成しているのですが、ノルアドレナリンによって過度に活性化すると、急速に色素細胞へと変わり、枯渇してしまい、それで白髪になるようというメカニズムのようです。ストレスをくぐり抜けて白髪になることは何も嘆くことばかりではなく、例えばマウンテンゴリラは背中に白髪が入ったオスがリーダーになる素質を備えたりと威厳やリーダーシップと強い相関があると白髪の利点を考察しておりました。私も威厳や信頼の証である白髪に憧れているのですがあまり白髪が目立ちません。これまでストレスにさらされて過ごしてきたと自分では思っているのですが…。